こんにちは
今日は建築設計修行時代にお世話になりました
藍設計室 鯨井 勇氏をご紹介します。
師匠のまた師匠ということもあり、たびたび
山形にいた時にお会いしました。
当時、若輩のわたしはなかなか
聞きたいこともまとまらず
肝心なことをろくに聞けなかった思い出があります。
鯨井 勇氏は大学卒業設計で自邸を
建てプーライエ(鳥小屋)と名付けました。
その作品が当時のJIA建築賞を受賞しました。
若くお金もない時代に、古材などを利用し自力で
狭い敷地に擁壁に沿って組み上げた建築です。
通常の敷地のまん中にまっすぐ建てるという
常識を超えた発想で
内部も都市特有の極小住宅の空間ですが
玄関から続く階段上に書斎をおき
遊び心あふれるプランニングになっています。
この作品が近年JIA25年賞を受賞しました。
理由としては25年間、同じ建物を増改築し設備面も整え
住み続ける=建築=人生
なのだということが具現化されている建築
ということが評価されたのかなと思います。
こういった、建築に住む、利用する人が
そこに存在することで生かされる空間が望ましいし
そういったものがつくれればベストですよね。
horioka